どうも、珊瑚LOWです。
私、大工の親方的な仕事をしておりまして、うちの若いのには折を見て投資の勉強をしなさい、と言ってるんですが、やはり投資に関して見聞きしたことのない未経験者はこう言うんですよね…
「投資?何千万損したってネットで見たんですけど?本当に儲かるんですか?怖くないですか?」
いやいや、普通にやればそんな損しねーから!!
…って、まぁ、そんな当然のツッコミは後回しにして、そもそも投資ってなんなんでしょうね?とりあえずwikipedia先生に聞いてみましょっか。
https://ja.wikipedia.org/wiki/投資
投資(とうし、英: investment)とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す(現代において、生産能力の増加しない商業活動はこれに含まない)。広義では、自己研鑽や人間関係においても使われる。
どのような形態の投資も、不確実性(リスク)が伴う。一般に、投資による期待収益率が高い場合、不確実性も高まる。
「資本を増やすために資本を投じる」つまり(狭い意味で)「お金を増やすためにお金を出す」ってこと、言い換えると読んで字の如く出資・投資。
例えば貯蓄、銀行もしくは箪笥にお金を預けるなりして貯めておくことですが、銀行にお金を預ける預貯金は、「間接金融」と呼ばれます。銀行にお金を預けておくと利息が付きますね。
2017年2月現在、メガバンクからネットバンクまで普通預金は基本的に年利0.001%、定期預金は比較的高金利な住信SBIネット銀行でさえ0.200%です。仮に10万円預けたとして普通預金で年間利息が1円、SBIの定期預金で200円…残念ながら定期預金でさえATM手数料程度なもんです。20年前は定期預金が5%だったなんてもはや信じられませんね…
銀行ATMを便利な金庫のように考えている方も少なからずいらっしゃると思いますが、ただの金庫サービスならばむしろ利用者が手数料を払わなければなりません。実際ATM手数料という形で金庫からの出金サービスを利用している、とも言えますが、金庫ならば出金しなくても保管手数料を払わなければならないはずです。
その保管手数料が無料、むしろ利息という謎のお金までもらえる…それはどういうことでしょう??
その昔、昔々のイタリアでしょうか?最初は銀行もただの貸金庫でした、なので預ける人がお金を払って保管してもらうサービスでした。でもすぐに貸金庫屋の親父が気付くわけです、預かったお金が一気になくなることはない、常に一定のお金が金庫に預けられている…
これ、貸しちゃっても問題なくね??同時進行で金貸しやれんじゃね?って…
よくよく考えてみて下さいね、「それ、本当に大丈夫なの??」って思ったそこのアナタ!!正解!!とまでは言わないけれども、なんとなく腑に落ちない話だと感じたことと思います。
預かったお金を(高金利で)借りたい人に貸す、その代わり預けてくれた人に(低金利で)利息を払う、それが基本的な銀行のビジネスです。
・預けたい人がお金を銀行に預ける→銀行が借りたい人にお金を貸す
・借りた人が銀行に利息を払う→銀行は受け取った利息から経費と利益を差し引いて預けた人に利息を払う
預けたい人=貸したい人と借りたい人が銀行を介して間接的に繋がる、間接的にお金が融通される、なので銀行への預金は「間接金融」と呼ばれます。
では逆に間接的でない金融、「直接金融」って何でしょう??
それは銀行のような第三者を挟まずに、直接に投資・融資すること。この場合、投資とは主に株主などの地位を取得する目的でお金などを出すこと、融資は利息を目的にお金を貸すことです。
融資の場合、間接金融と同じで一定期間後にはお金が利息付きで返ってきます。投資の場合、出したお金そのものは返ってきませんが、お金を出した時点(正確には権利を持つ人として登録された時点)で株主などの「地位」を得ます。
例えばつまり、「株を買う」ということは「株主としての地位を買う」ということ、全体のほんの一部ながらその「会社そのもの(の一部)を買う」ということなわけです。
極端な話、100万円ずつ10人が出資して会社を作ったとして、その会社が一年で2000万円の売り上げを上げたとします。人件費だとかその他諸々の経費とか税金を差し引いて200万円の利益が出ました、一人当たりその会社の株主としての地位=権利は10分の一ですから20万円をもらう権利が発生するわけです。仮に200万円の最終利益のうち、100万円は会社の財産として貯めておこうとみんなで(多数決)で決めた場合、残りの100万円のうちの10分の一、つまり10万円を一人当たりでもらう権利が発生するわけです。
例えば200万円出資する人が3人、100万円を出資する人が4人の合計7人で1000万円を集めて作った会社の場合、多数決の際の票数も利益配分も、200万円出した3人は100万円出した4人の2倍の権利を3人それぞれが持つことになります。多数決の場合、3人の200万円パイセンは一人2票×3、4人の100万円君は一人1票×1で多数決を行うこととなり、100万円の利益を分ける場合には200万円パイセンが一人約143,000円×2ずつ、100万円君は143,000円×1ずつもらえる、というわけです。
これが株の基本的な仕組み、7人で1000万円の会社を作ろうプロジェクトに出資した場合、100万円君の年間の利益率は14.3%、ということになりますね。
普通に証券会社で株を買おうって場合、実際にそんな利回りは良くありません。
2017年2月6日時点で、例えば「みずほファイナンシャルグループ」は一株204.9円、配当(利益の分け前)は一株当たり7.50円と予想されているので、利回り3.66%となります。みずほFGは基本的に100株単位での売買となるので、20490円の投資で年間750円の配当を利益として受け取ることができるというわけです。
もちろん株価は日々変動するので20490円が16000円に下がることもあれば30000円に上がることもあります。
下がるのが怖い!なんてよく言われるわけですが、下ることがなければ上がることもありません。いつ上がるか下がるかわからない、とも言われますが、ちゃんと勉強すればある程度の予測はつけやすくなります。いずれにしても努力なしに稼げることなんてありませんからね…訂正、努力なしに稼ぎ続けることはできない、ですね。
ではここらで、何故株で借金を背負うことになるのか、というお話をしておきましょう。
例えば100万円の株を100万円で買う分には借金を背負うことはありません。あるとしたら借金して準備したお金で買った場合ですね。例えば50万円借金をして100万円する石油会社の株を買ったら翌日工場が爆発して50万円に急落、そこでその株を売ってしまえば借金だけは返せたものを、損をした状態で売る勇気がないままどんどん下落、返済期限を迎える頃には20万円になっていた…なんて場合には30万円の借金だけが残ります。
逆に言えば株を買って株主となっても購入金額以上のマイナスはないんですよ。
仮に株を買った会社が倒産しても株主が会社の借金を負うことはないし、倒産しない限りは価値がなくなることはありません。
但し、世の中にはレバレッジ取引と言って、資金の倍以上の取引をできるシステムも、ある。
信用取引というシステムは口座に入れた現金と株価の合計資産の3倍程度の取引を可能にするんです。さっきの借金して株を買うのと似てるっちゃ似てる、でも似て非なるシステムです。
例えば30万円あれば(信用で)100万円の株を取引できますよ、ってシステム。例えば今100万円のA社株が1か月あれば150万円になりそうだなって予想の上で信用取引で購入、見事に150万円になれば30万円の自己資金で50万円の利益ですが、残念ながら想定外の下落で60万円になった状態で信用取引の期限を迎えた場合には30万円の自己資金に対して40万円の損失で10万円の借金ということになるわけで、これが株で借金をする場合のパターン。
基本的に投資は余裕資金で、言い方を変えるとなくなっても困らないお金でやりましょう、というのが大原則なのでここんとこ忘れずに!!
次回はFXの話でもする予定です。いくらまでの損失が許容できるのかって部分を明確に認識した上で厳格にやらないと、今の信用取引とは比べ物にならない損失が発生するのがFXです。
でもFXは必ずしもリスクが怖いだけのものではない、ってことを是非お伝えしたいので。