出張で訪れし名古屋の宛がわれる宿の繁華街は錦の中心にあり。
我名古屋にありし頃の栄は住吉や女子大が若人の街にて、錦は大人の街なる印象あり。されど此度は様子の異なりて、錦の街が全て平均的に若く、皆が皆揃ってSoul Japan、百歩譲りてBitterの印象なり。
錦の密集せる狭き道にキャッチの溢るるなりけり。
軽く飲みにと100m歩けば5人は呼び止めんとし、少し目先のコンビニまで行かんとせるも2人3人…むしろコンビニを塞がんとする勢いでキャッチのたむろせるはヤンキー丸出しなり。
外見なるか筆者の場合、一応で声は掛けらるるも一声二声程度のみ、されど人によりては…なるべし。
今朝乗れるタクシーの運転手と話せる限り、相当にボッタクリも多からん。以前乗せるお客はビール一本で四万の請求をなるらん…
されど流石は愛知県警のお膝元なりけるは、一斉捜査のあらば予め街が伽藍と相成れるは相変わらざるなるめり。
さにして捕まるるキャッチの何と中学生、外見も誰が見れどの the 中学生の週4出勤で月収60萬なれば、運も悪く一斉捜査の日に私服警官に声を掛けしが発覚と運転手の談。流石は保険金1000万恐喝事件の街なり。
されどさなる街は当然、いずれ衰退の一途を辿る宿命にあらん。長くまじめに商いのやれる者が、突然現れては目先の利益を貪りて消える者に駆逐さるる構図。しばらくは目先の泡銭を得し者によりて昔からの店も儲かりはすれどもなり。
この話、何かどこかで聞きしに同じなり。
昨日10年を迎えしリーマンショックと構図はまるで等しきにあらん。
住宅相場の上昇のみを前提にして返済の疑わしきサブプライム=要注意客層への融資、収益構造が明らかに長くは続かざる不良債権予備軍を複雑に組み合わせ混ぜ混める証券に高額な手数料を上乗せし、格付け会社には高評価をさせ信用を歪め、儲けし人間の早々に逃げれる…
いと易く例を挙げんとす。
牛肉100%と言いながらゴミ捨て場に現るるネズミの肉を混ぜてはパン粉で嵩増ししスパイスやハーブで誤魔化せるハンバーグを作り、グルメ雑誌にランキング1位として特集記事を書かすに等しき商売。
もしくは原発事故の際の「直ちには健康に影響はありません」。
一言で言わんとすれば、一般社会の信用の代表たる銀行が詐欺甚だしい商いで情報弱者を食い物にせる結果に世界的不況をもたらせる事件、それこそサブプライム危機にしてリーマンショックなりけり。
社会的に信用ぞなきサブプライムの街に大量に溢れては目先の利益を貪れる挙げ句にリーマンの破綻せる事例ぞ多発して、警察も本気で取り締まらんとすることもなきままに街全体の活力ぞ失くさんとする話。
ただひとつ言うべかるは、警察が本当に動かざるを得ざる際に何ぞ起こらんとせるのこと。
大量のサブプライムぞ駆逐され、絶望的な不景気ぞ街を包む。されど大量のサブプライムを生み出せる元締めの形式的にのみ咎められては悠々と次の投資先を探さんとすべきなり。
世界経済の表と裏もコインの表と裏とただ同じくあるのみならんや。