【コラム】ホストクラブというビジネスモデル

現場が忙しかったのでおひさしぶりになりました、お元気してましたでしょうか。

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さて、突然ですが皆様、ホストもしくはホストクラブというものに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。

これで恐らくは「女を騙して金を巻き上げる」とか、「自分の売上の為に女を風俗に沈める」とか、「女が金にしか見えない男」というイメージをお持ちの方が大半かと思われます。とりあえず良いイメージなんてまず持たれることのない世界ですね。

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実は私、珊瑚LOWもホスト経験者です…というかとある街で店長としてお店のマネージメントしていたこともあります。折角なのでここで、ホスト業界を世間一般のイメージとは違う方向から説明させて頂きましょう。

※あくまで男性目線での体験による統計的な推測かつ一部抜粋的な説明に過ぎません。女性側には様々な事情もあるでしょうし、例外的な説明を省略させて頂くことを先にお詫びさせて頂きます。

 


まず最初に、ホストクラブというサービス業を一言で言うと「疑似恋愛」をベースにした「体験型エンターテイメント」であって、決して安くはない消費行動に見合う付加価値を目指して各顧客の理想に応じたパーソナライズサービスを提供する、究極の「コト消費」と言えます。

※必ずしも「色恋営業」が全てではありません。

少しだけ簡単に言うと、顧客が口頭では絶対に求めない潜在的なニーズに応えるサービス、とでも言いましょうか。第一には口頭以上に潜在的に求めているホスト像もしくは男性像を顧客毎に演じ、第二に気持良くお金を使って頂くために(顧客タイプに応じて指名ホスト自身またはヘルプホスト経由もしくは内勤スタッフ経由で)上手く消費を誘導すること、がビジネスの要となるわけですね。

※私は第一のキャラの演じ分けができませんでした。必ずしもできなくても問題はありませんが、よほどのキャラや華のある人でなければなかなかトップは取れません。

消えモノにパッとお金を使うことはそれ自体が快感でもあります。しかし罪悪感がないわけでもない、例えばボトルを入れてくれと「頼まれたから」という「言い訳の余地」を付与してあげるとか、そこを顧客が気持ちよくお金を使えるように然るべき人間が上手く「煽る」ことで背中を押してあげる必要があるわけです。もっとも、何も言われずに自分から高級ボトルをどんどん降ろす客だなんて思われても得はないわけですよね。

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さて、ここからが本題です。

疑似恋愛が基本であるにしろ、ホストとの恋愛にあって一般男性との恋愛にないものはなんでしょう??

もちろんお金が発生する云々じゃないですよ。

それは…

圧倒的速度で生まれる数々のドラマ

…なんです。根も葉もないこと言ってしまうと、ホストとの恋愛における金銭消費は一般男性とは比べ物になりません。その時点で経済学的に言うところの「サンクコスト(sunk cost/埋没コスト)」が発生します。相当額のお金をかけたからこそ失敗できない、相当額のお金をかける以上はその価値があるはずだ(でなければ価値のないものに大金をつぎ込んだ私が馬鹿であると認めることになる)、(場合によっては)最後まで諦めるわけにはいかない、として自らお金を使う理由を固めることになります。今ある人生の大半をホストにつぎ込んでいるような女性を「ホス狂(読:ほすぐる)」なんて言ったりしますが、ここで仮に金銭的コストが発生しない限りホス狂は発生し得ません。

それ以外にもホストというのは一夜にして運命の変わる世界、初指名、初シャンパン、太客などで一気に「世界」の見え方が変わるものなんです。

例えば以前、私が面接をした従業員で、当時20代前半だったと思いますが、面接の時には(悪い意味での)ヒゲ面で本当に冴えないおっさんがいました。それがすぐに、当時最も勢いのあった新人王とでも言うべき先輩と意気投合、一週間ほどで見違えるようなホストに生まれ変わったのです。他にも面白い事ひとつ言えない、それどころかろくに会話もできない、最悪コミュ障一歩手前、なんてのが少なからず面接にやって来るわけで、不思議なことにそんな人間でも(続きさえすれば)一か月もすると見違えるような人材になっていたりするわけです。

要するに一般社会に比べて「成長」が圧倒的に早い世界なんですよ。他人事ながら後輩の成長に感動させられることがしばしばあるわけです、もちろん感動しているうちに気付いたら追い抜かれるなんてことも少なからずありますが…

同業者の我々ですら成長に感動を覚える世界、それが彼らを指名する女性たちからすると、その感動は段違い・桁違いなことでしょう。「成長の周期が早い世界」は女性客にとってそのまま「感動の周期が早い世界」を意味します。

また、月毎に店内での序列に影響するナンバー争いというものがあることはご存じの方も多いかと思われます。締日と言われる日には満員御礼、空席待ちで入りきれないなんてことが日常です。ここがホストにとっての一か月に一度の勝負時であり、その情熱に共感してくれた女性たちが来店してくれるのです。

それ以外にも日々営業終了を知らせるラストソングを歌う権利を賭けての売上争いがあり、他にも不定期でやれ昇格祭だの誰々のバースデーだの、イベントが行われます。つまり指名ホストと「感動を共有」するシステム=売上を上げるシステムが随所に散りばめられているわけです。ここでのキーワードは…

感動の共有

…です。

以上で、「騙してお金を巻き上げる」のではなく(時として理想像に擬態して)価値あるものに満足してお金を使いたいという「潜在的なニーズに応えるサービス」を提供する「体験型感動共有ビジネス」であるということがなんとなくおわかり頂けると思います。

実際のところ、女性が本当に騙されている、なんてケースの方が圧倒的に少ないと思います。希望的観測で勝手な解釈をしたり、本当はわかっていて騙され続けているふりをしていたり、時としてビジネス上の疑似恋愛の公私の線引きがお互いに曖昧になったりもありますが、基本的にこういったことは女性の方が一枚も二枚も上手です。

ちなみにこれも誤解が多いので言っておきますね。「風俗に沈める」なんて言いますが、ホスト側が直接頼んでもまず沈んではくれません。「この人の力になりたい」「ナンバー入りさせたい」「出世させたい」として、さらなる「感動の共有」を求めた女性側が自ら風俗店の敷居を跨ぐことが圧倒的多数ですから。

もう一度言いますね、「この世界」で女性は必ずしも弱者ではありません。本気を出して勝負をすれば基本的に女性の方が一枚も二枚も上手です。女性の嗅覚とか勘といった能力は男性の比ではありません。戦略なしに同じ土俵で闘えば男性が敵うことの方が圧倒的に少ないのです。

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さて、先ほどふたつのキーワードを出しましたね。それは…

・圧倒的速度で生まれる数々のドラマ

・感動の共有

以上の二点です…ってあれ?何かに似てませんか??

これ、完全に…いや、皆まで言うのはやめましょう。参考になれば幸いです。

ここ一か月、毎日ドラマしかありませんでしたね、年末年始の大暴騰から今週の大暴落、正直まともに付き合うとさすがに疲れます。

ホスト業界だとこの圧倒的速度に疲れた女性が一度去るんですよ。一般男性と付き合い始めて落ち着いた速度の恋愛をするんです。でもやっぱり少なからず刺激が足りなくなった頃に戻って来てはまたホスト通いを始める女性もいるわけで…何度かそれを繰り返してようやく自分なりに人生の回答を見付けるんだと思います。

でも月数万円数十万円、時として数百万円を「消費」して得られる感動がその何割かで得られる、そして必ずしも「返って来ないお金ではない」となれば、そんなお得な話はないと思うんですよね。

ま、他にもそういった娯楽ならいくらでもあると思いますが…

とりあえず今日はここまで!!それでは!!

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